影に沈む│s862aztro00074
「……こんなところまで書かれて、私……もう、元には戻れないのかな……っ」薄暗い部屋の隅、わずかな光の中に浮かび上がるのは、かつての潔癖さを失い、絶望的なまでに汚された彼女の姿。腰まで届く鮮やかな翡翠色の髪が床に散らばり、彼女の震える肩を隠すように力なく広がっている。清楚なはずの純白の薄衣は、もはやその役割を果たさず、さらなる辱めを引き立てる無惨な額縁へと変わっていた。肌を蹂躙しているのは、執拗なまでに書き殴られた、所有を宣言する黒い筆跡。支配者の指先がなぞるたびに、白い皮膚の上で文字が歪に躍り、彼女の自尊心をじわじわと削り取っていく。追い打ちをかけるように注がれた濃厚な白濁が、インクを滲ませ、彼女の全身をドロドロの汚濁の中に沈めていた。抵抗を忘れ、ただ熱い吐息を漏らすだけの肉体。首元に食い込む冷たい感触が、彼女がもはや一人の人間ではなく、誰かの私有物へと墜ちた事実を突きつける。鏡に映る自分の無様な姿を見つめるその瞳は、羞恥に燃え上がりながらも、どこか出口のない快楽に救いを求めているようだった。もう、静寂の中で誇り高く立っていた彼女はどこにもいない。肌に刻まれた消えない印と、全身に纏わりつく粘りつくような熱。暗闇の中で静かに、けれど確実に、彼女は戻ることのできない支配の深淵へと溶け去っていった。
FANZA










