絡みつく残像│s862aztro00076
「……へへ、見てよ。もう、どこもかしこも真っ黒で、ベトベトになっちゃった……」派手な金色の三つ編みを放り出し、足元に弛んだ白い布の重みを感じながら、彼女は力なく地べたに座り込んでいた。奔放で強気だったはずの少女を無残な姿に変えたのは、抗うことのできない暴力的なまでの支配欲。はだけた肌に直接突き立てられたインクが、彼女の快活な個性を塗り潰し、ただ一人の男に捧げられた「モノ」としての記号を執拗に刻み込んでいく。首筋から指先までを覆うおぞましい筆跡と、それを追いかけるように注がれた濃厚な白濁。滴り落ちる汚濁が、書き殴られた文字を溶かし、彼女の皮膚を不浄な熱で焼き尽くしていく。挑発するように突き出した舌先から漏れるのは、もはや言葉をなさない、隷属の甘い喘ぎだけだ。誰かに見られるかもしれない恐怖よりも、自分が徹底的に汚され、作り替えられていく事実に震えるような歓喜を覚えている。自尊心を粉々に砕かれたはずの瞳は、さらなる辱めを求めて熱く濁り、首を縛る無機質な重みに、抗いようのない安らぎさえ感じていた。もう、自由を謳歌していたあの頃の彼女を思い出すことはできない。全身に纏わりつく粘りつくような執着と、消えない刻印。彼女は今、自らの意思を差し出し、快楽という名の底なしの泥濘の中へと、自ら溺れていく。鏡に映る無様な自分こそが、唯一の真実だと信じ込むほどに、彼女は深く、救いようのない支配に身を委ねていた。
FANZA










