天野リリ:ずっとそこにいたのに気づかなかった│s859avvoh00090
「……やっと目が合った。ずっと隣にいたのに、どこ見てたの? ほら、もう離してあげないよ」夕暮れの静寂が降り始める運動場の片隅。柔らかな土の上に腰を下ろした彼女は、拗ねたような、けれどどこか嬉しそうな瞳を向けてきた。眉を出すように短く切り揃えられたフロントライン。そこから続く、波打つ金色の絹のような毛束が、細く折れそうな肩先でゆるやかに踊っている。深い海の色を思わせる学び舎の装いが、彼女の吸い込まれるような白い素肌を際立たせ、その非日常的な美しさをこの場所に繋ぎ止めていた。いつも見ていたはずの景色、いつも隣にいたはずの存在。なのに、波打つ長い髪が指先に触れ、彼女の吐息が熱を帯びた瞬間、何気ない日常の断片が、狂おしいほどの独占欲を掻き立てる情景へと姿を変える。「ねぇ、私のこと、どんな風に見てたの?」問いかける声に混じる、少女特有の甘さと、女としての艶めいた誘惑。校舎の影が伸びる中、あなたの世界は彼女という存在によって完全に塗り替えられ、もう彼女のいない風景を思い出すことさえできなくなる。
FANZA










