赤髪、肖像、そして渇望│s862aztro00080
「……朝になっちゃった。ねぇ、昨日よりもっと、ひどい姿になってるでしょ……っ?」カーテンの隙間から差し込む無慈悲な白光が、寝室に充満する濃厚な余韻を容赦なく照らし出す。炎のように鮮やかな赤い髪を乱し、薄い寝衣をはだけさせた彼女は、夜通し繰り返された辱めの痕跡を全身に刻み、力なく横たわっていた。透き通るような肌を蹂躙しているのは、昨夜の情事のなかで書き殴られた、所有を宣言する無惨な墨の跡。インクが乾燥して肌を引き連れ、その上から執拗に重ねられた不浄な飛沫が、乾きかけの文字を再びドロドロに溶かして汚濁へと変えていく。挑発するように突き出した舌先は、羞恥に震えながらも、その不潔な熱量を自らの栄養として啜り上げるような、救いようのない渇望を孕んでいた。清らかな一日の始まりを告げる光のなかで、自分が一人の女性から、主人の欲望を投影するためだけの「記念物」へと作り替えられた現実が浮き彫りになる。首元を縛る重厚な感触が、彼女を逃げ場のない隷属へと繋ぎ止め、もはや一歩も外の世界へは戻らせないという冷徹な沈黙を突きつけていた。もう、鏡の前で誇らしげに髪を整えていた彼女の面影を探すことはできない。全身に纏わりつく粘りつくような執着と、消えない刻印。光が強まれば強まるほど、彼女の輪郭は濃密な支配の中に溶け、二度と拭えない快楽の深淵へと深く沈み込んでいった。
FANZA










